• 長江流域文化研究所

    早稲田大学地域・地域間研究機構

  • Yangzi River Valley Culture Research Institute

    Waseda University, ORIS

  • Институт культуры бассейна реки Янцзы

    Университет Васэда, ОРИС

ご挨拶

私たちは早稲田大学のブロジェクト研究所です


皆さまには平素より格別のご高配を賜り誠にありがとうございます。私たちは、「アジアの世紀」とよばれる21世紀に、「アジア学」を牽引する早稲田大学に設置された、東アジア史専門のプロジェクト研究所です。古代東アジア世界は、黄河流域の「中国文明」を中核とし、その文化や生活様式はとくに周辺諸地域へ伝播してゆきました。しかし中国各地には古来、独特な地域文化もあります。なかでも長江流域文化は「中国文明」を語る上で重要な位置を占め、日本の伝統文化の形成にも大きな影響を与えました。地域文化は長い歴史をつうじて、「中国文明」による統一化の波に洗われながら、そのつど再編され、新しく立ち上がってゆきました。初代所長の工藤元男は、そのダイナミズムの解明こそが「中国文明」の真の理解につながると考えました。私たちは現在、この考え方を継承し、そこに新たに「経済史」と「日常史」の視点を加えた研究をしています。それは、中央政府と地域経済・地域通貨との関係史に焦点を当てることであり、また長江流域の日常生活史を解明することです。その視座から、①関連する伝世文献の研究、②長江流域で出土する文字資料・考古資料の研究、③現地のフィールドワーク調査を行ない、長江流域文化と「中国文明」の実態解明に取り組んでいます

研究計画


私たちは、国内外の諸研究機関と連携しつつ、伝世文献・出土文字資料・フィールドワークを駆使し、中国古代史の研究と教育に従事しています。

  • 伝世文献研究

    現在は『後漢書』西羌伝の訳注を作成し、『史滴』に連載しています。

  • 出土文字資料

    岳麓書院蔵秦簡や北京大学蔵秦簡の訳注を作成しています(近日公開予定)。

  • 考古学

    所長自ら帝京大学シルクロード調査隊に加わり、キルギス共和国の世界遺産アク・ベシム遺跡の発掘・研究に従事しています。

研究計画

私たちは、国内外の諸研究機関と連携しつつ、伝世文献・出土文字資料・フィールドワークを駆使し、中国古代史の研究と教育に従事しています。

  • 啓蒙活動

    所長自らさまざまな社会人向け講座を担当しています(朝日カルチャー新宿教室、・名古屋栄中日文化センター、読売カルチャー等々)。

  • 国際的学術交流

    本研究所は中国の武漢大学や四川大学と長きにわたる交流があるほか、最近では中国社会科学院や北京大学、さらには韓国の慶北大学などとも交流しています。

  • 出版事業

    所長及び研究所の刊行物については ここをクリックしてください

『古代中国の24時間』の宣伝動画
ぜひ御覧いただければ幸甚です。

柿沼 陽平

所長

早稲田大学文学学術院教授

所長・柿沼陽平

1980年、東京都生まれ。 早稲田大学卒業。 University of Birminghamに留学。早稲田大学大学院文学研究科に進学し、2009年に博士(文学)学位取得。中国古代史・経済史・貨幣史に関する論文を多数発表。2006年3月に小野梓記念学術賞、2016年3月に櫻井徳太郎賞大賞、2017年3月に冲永荘一学術文化奨励賞を受賞。著書に『中国古代貨幣経済史研究』、『中国古代の貨幣 お金をめぐる人びとと暮らし』『古代中国の24時間』等。日本学術振興会特別研究員DC1、PD、中国社会科学院歴史研究所訪問学者、早稲田大学文学学術院助教、日本秦漢史学会理事、帝京大学文学部専任講師、同准教授等を歴任。現在は早稲田大学文学学術院教授、長江流域文化研究所所長、中国出土資料学会理事、中国中古史青年学者聯誼会理事、日本秦漢史学会監事、三国志学会評議員、日本ASEAN産業経済交流協会理事を兼任。

所属研究員


本研究所には所長のほかに、共同研究員と招聘研究員がおります。共同研究員は早稲田大学の専任教員より選出され、招聘研究員は定期的に入れ替わることがあります。

飯山 知保

共同研究員

早稲田大学文学学術院教授

高橋龍三郎

共同研究員

早稲田大学文学学術院教授

李成市

共同研究員

早稲田大学文学学術院教授

水間大輔

招聘研究員

中央学院法学部大学教授

森和

招聘研究員

杏林大学外国語学部准教授

王博

招聘研究員

中国社会科学院古代史研究所助理研究員

専門分野

私たちはおもに伝世文献と出土文字資料を専門としています。武漢大学と連携し、張家山漢簡の赤外線撮影を行ない、多くの文字の解読に成功した経験があります。また四川大学と連携し、四川省の羌族の村をフィールドワークした経験もあります。現在は、さらに国際交流の輪を広げ、共同研究をするのみならず、学生の交換留学も盛んにおこなっています。

Japanese speaker
100%
Chinese speaker
80%
English speaker
40%
other languages' speaker
20%

コラム


中国史にかんするコラムを一般向けにわかりやすく公表していく予定です(不定期)。

  • 先秦時代

  • unpublished

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  • 秦漢時代

  • unpublished

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  • 漢代以降

  • unpublished

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ご寄付のお願い


個人もしくは法人の皆さまより、本研究所へのご支援を広く募っております(1口1万円より)おもにフィールド調査と出版・印刷の費用として活用させていただきます。ご寄付くださった方のうち、希望者にかぎり、本研究所主催のシンポジウムに関するご案内と、プロジェクト期間(5年サイクル)に刊行された主要刊行物のうち、1冊を編者の署名入りで寄贈させていただきます。さらに希望者には所長の執筆した学術論文のPDF版をメールでお送りいたします。

  • ご寄付の連絡先

  • yohey0806アットyahoo.co.jp 「アット」は@に変更してください。

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